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ドライアイ

ドライアイとは

ドライアイとは

ドライアイとは、目の表面を潤す涙の量が減少したり、涙の層のバランスが崩れることで、眼の乾きや疲れ目、充血といった症状を引き起こす病気です。
ドライアイになると、角膜が傷つきやすい状態になるため、炎症や感染のリスクが高まります。角膜が傷つき、視力低下を招くこともあります。
眼の乾きや疲れ目などの症状は、一時的なものであれば多くの人が経験しています。しかし眼を休めても改善しない、慢性化しているという場合には、お早めに当院にご相談ください。
ドライアイは体質ではなく病気であり、治療により改善が可能です。

ドライアイの症状

症状チェック

セルフチェック

  • 眼の乾き
  • 疲れ目、眼がすぐ疲れる
  • 眼の充血、かゆみ
  • かすみ目
  • ゴロゴロ、ショボショボという違和感
  • 眼の重たい感じ
  • 眼の痛み
  • 目やに
  • 涙目
    (ドライアイがひどくて反応性に涙がでるため)
  • 眩しさ
  • 視力低下

10秒チェック

ドライアイの簡易的なセルフチェック方法に「10秒チェック」というものがあります。
10秒間、瞬きを我慢できますでしょうか?できない場合には、ドライアイの可能性が高くなります。一度、当院にご相談ください。

症状が片目だけ出る場合もある?

症状が片目だけ出る場合もある?

片眼だけドライアイを発症するケースもありますが、多くはその後時間を置いて反対側の眼でも発症します。
必ずしも両眼で同時に発症する病気ではありませんので、症状が片眼だけであっても、眼科を受診するようにしましょう。

ドライアイが重症化すると?

ドライアイは、失明に至る病気ではありません。
ただ、症例によっては視力低下を引き起こすことがあります。また、不快な症状によるストレスから、自律神経を乱してしまうこともあります。
眼だけでなく、精神面や全身にも影響を及ぼす可能性のある病気です。

自律神経の乱れ

眼の乾きやかゆみ、涙目といった不快な症状がストレスとなり、自律神経の乱れを引き起こすことがあります。生活リズムの乱れ、睡眠不足などがある方は特に注意が必要です。

視力の低下

ドライアイになった眼は、涙で十分に保護されていない状態です。感染や炎症、あるいは角膜が傷つくなどして、視力低下を招くことがあります。角膜の傷が大きい場合には、視力が十分に戻らなくなることもあるため、早期の受診が必要です。
特にコンタクトレンズを使っている人は、角膜の負担が大きくなっていますのでご注意ください。

ドライアイの原因

ドライアイの原因

ドライアイは、さまざまな原因によって引き起こされます。多くの場合、複数の原因が重なって発症するため、原因を1つ取り除いても改善しないことがあります。

  • 長期間、長時間のコンタクトレンズの装用
  • コンタクトレンズの管理不足(汚れている・期限が切れている)
  • スマホ、パソコンなどによる眼の酷使
  • 慢性的な寝不足
  • 花粉症
  • 屈折矯正手術(レーシック)や白内障手術の後の合併症として
  • 加齢

ドライアイの対策・治し方

ごく軽いドライアイは、ご自身による対策によって改善することもあります。

点眼薬や加湿器などで乾燥を防ぐ

市販の人工涙液の点眼、加湿器の使用などによって眼の乾燥を防ぐという方法です。
人工涙液をご購入の際には、防腐剤の入っていないタイプを選ぶことをおすすめします。
その他、エアコンの風が直接当たらないようにするなど、眼の乾燥を招く行為・状況は避けるようにしてください。

コンタクトレンズを正しく使う

コンタクトレンズが汚れていたり、期限が切れて劣化している場合には、ドライアイや角膜の傷の原因となります。
コンタクトレンズは正しく装用・管理するようにしてください。

まばたきを意識する

涙は、まばたきによって表面全体に広がります。
特にモニターを見ている時、何かに集中している時は、まばたきの回数が減り、眼の乾燥を招きます。意識的にまばたきの回数を増やし、眼の乾燥を防ぎましょう。

眼科で治療を受ける

ほとんどのドライアイは、複数の原因が重なって発症します。
そのため、ご自身で対策を講じても、簡単には改善しません。長引かせないためにも、早めに眼科を受診するようにしましょう。

眼科で行うドライアイの治療方法

ドライアイは、体質ではなく病気です。眼科での治療が可能です。

点眼薬(目薬)

症状に合わせて、さまざまな点眼薬を処方します。

ヒアルロン酸製剤

ドライアイ治療でもっともよく使用される点眼薬です。
角膜や結膜にできた小さな傷を修復する作用があります。ただし、涙の量を増やす効果はありません。

人工涙液

涙と同じ濃度の塩分が入った点眼薬です。
眼の表面が潤いますが、その効果はあまり長持ちしません。一時的に症状を和らげる治療として有効です。

ジクアス®

眼の表面の水分量を増やす効果、乾燥を防ぐ効果が期待できます。
1回の点眼で、2~3時間、効果が持続します。中等度以上のドライアイに有効です。

ムコスタ®(レバミピド)

眼の乾燥を防いだり、炎症を改善したりといった効果が期待できます。
炎症を伴うドライアイに有効です。

涙点プラグ

涙が排出される「涙点」を、医療用のプラグで塞ぐという治療です。涙の排出が抑えられ、ドライアイの症状が軽減されます。
なおプラグは、設置すると下瞼に隠れるため、外から見えることはありません。